米「Waymo」が完全無人自動運転タクシーの公道走行テストをスタート!

2016年12月にGoogleの開発部門が分社化して誕生したアルファベット社の傘下で、自動運転車の開発を担っている「ウェイモ(Waymo)」社が、ドライバーが乗車しない完全自動運転のミニバンによるタクシーサービスを来年からスタートさせるそうです。

「ウェイモ」では2009年のテスト開始以来、米国の20都市の公道で延べ560万km以上を自動運転により走行した実績を持っています。これまでは万一の事故に備えドライバー席にエンジニアが乗車し、自動運転車が遭遇するであろう、様々な状況下でテストを繰り返して来ました。

そうしたなか、同社は11月7日、ドライバーのいない無人の自動運転車両による公道テストを米国アリゾナ州フェニックス近郊で開始したと発表。テスト車両は、クライスラーのミニバン「パシフィカ」をベースとしており、必要に応じて車両を強制的に停止できる安全機能が搭載されています。

「ウェイモ」は無人による自動運転がようやく実現、あと数ヶ月のテスト期間が終了すれば、いよいよ本格的な無人運転タクシーサービスが提供できるとしており、今後は車両台数を増やし、あらゆる地域での導入を目指すそうです。

アリゾナ州フェニックスは整備された広い道路が多く、渋滞が無いことや青天日が多いことから、自動運転コースにうってつけのようで、徹底した道路環境の学習により、自動運転タクシーサービスを実現。

既に同州以外へのタクシーサービス拡大を視野に、交通が複雑な都市部でも実験走行を開始している模様。

動画では無人タクシーに乗車した感覚がどのようなものかが身近に感じられるとともに、明日にでもこうした現実が訪れそうなリアリティを有しています。

Avanti Yasunori・画像:Waymo)

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【関連リンク】

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この記事の著者

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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