【新型日産リーフ試乗03】 日産の自動運転技術「プロパイロット」が突如、制御を諦めた? その瞬間、あなたはどうする?

新型リーフに乗って、箱根の芦ノ湖までドライブに行った帰り道。小田原厚木道路と西湘バイパスを通り、横浜みなとみらいまで行くルートにて、プロパイロットの実力を試しました。

「スイッチ1つで自動運転」と新型リーフのCMでは紹介されていますが、プロパイロットを使うには、スイッチ2つの操作が必要です。

まず、①ステアリングホイールの右側にあるプロパイロットのスイッチを押します。システムがスタンバイ状態となります。

②ステアリングホイールの右側下のSETボタンでプロパイロットをオンにします。カメラが白線を捉えるとメーターの横に緑色のハンドルマークが点灯。ピンッと音が鳴り、ハンドルの運転支援が始まります。アクセルペダルから右足をそっと離すと、車速のコントロールも始まり、これでプロパイロットが機能している状態になります。

最初の印象は、「おお!きちんとコーナーを曲がっていく!」でした。ドライバーは、ハンドルが右へ左へと微小に操舵される感触を、手を通じて感じとります。筆者は「随分と修正が忙しいな。。」という印象を受けました。コーナーのRに沿って曲がって行きますが、同一車線の中央付近をゆらゆらと進む印象を、ハンドルの動きを通して感じるので、やや心許なく感じます。

ドライバーは常にハンドルへ手をかけている必要があります。試しに片手運転をしてもプロパイロットは使用可能です。それでも、僅かにハンドル操作がなされるので、筆者は両手で握っていないと不安になります。実は、ヒヤリとした出来事が起きました。

ドライブを満喫している最中、プロパイロットの制御が突如外れる事がありました。

この記事の著者

Kenichi.Yoshikawa 近影

Kenichi.Yoshikawa

日産自動車にて11年間、操縦安定性-乗り心地の性能開発を担当。スカイラインやフーガ等のFR高級車の開発に従事。車の「本音と建前」を情報発信し、「自動車業界へ貢献していきたい」と考え、2016年に独立を決意。
現在は、車に関する「面白くて興味深い」記事作成や、「エンジニア視点での本音の車評価」の動画作成もこなしながら、モータージャーナリストへのキャリアを目指している。
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