【東京モーターショー2017】MAZDAが2台のコンセプトカーに凝縮させた「日本古来の引き算の美学」とは?

そして、もう一台は日本の美意識の本質を突き詰め、魂動デザインの深化を表現した、優雅で伸びやかなスタイリングの4ドアクーペ「VISION COUPE」です。

いわゆる“ショーカー”ではなく、今後発売されるMAZDA車のカーデザインの方向性を示すデザインビジョンモデルで、硬質でシャープな印象の「マシーングレー」の進化版となるボディカラーを纏っています。

ボディサイドのキャラクターラインを廃し、要素を極限まで削ぎ落とすことで奥行を感じさせるシンプルかつスピード感溢れるワンモーションフォルムが最大の特徴で、艶やかな「面」で美しさを表現。

走行時にボディに映り込む周囲の景色や光により、シルエットが浮かび上がるシンプルな造形は、まさに次世代の「エレガンス」を感じさせます。

以上のように、この2台のコンセプトモデルは日本古来の「引き算の美学」に基づくMAZDAの「深化した魂動デザイン」の方向性を如実に表しているという訳です。

Avanti Yasunori

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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