前回話題となっていた「空気のいらないタイヤ」。あれからどう進化した?【東京モーターショー2017 気になる最新技術・その2】

前回のモーターショーでは様々なサイズが展示され、話題になっていたブリヂストンの「エアフリーコンセプト=空気のいらないタイヤ」。最近、同様のコンセプトで開発されたトーヨータイヤの記事を見かけましたが、先行していたブリヂストンは、前回のモーターショーからどう進化したのでしょうか。

今回もエアフリーコンセプトタイヤの展示はありました。ただし20インチの自転車用のみです。

黒いホイールの外側、再生利用可能なピンク色の樹脂は衝撃を吸収する事意識させる曲線で描き、その外周にゴムを貼り付けた(熔着?)感じです。

ゴムの内部には空気の入る部分は一切無く、ゴムは一般の自転車タイヤより硬い印象。空気が入っておらずほぼ動かないため、よりそういう印象を受けているとも感じます。

今回自動車用は展示が無し。これは開発を中断した訳ではなく、今回は2019年の商品化が決定した自転車用20インチをクローズアップ展示した様です。

ひねりやねじれ・ハブからの熱・更には自重の重さなど、4輪車以前に自転車用としても大きなサイズにするには色々な障害があるようです。今まで当たり前に普及していた空気入りタイヤと金属リム+スポークは想像以上に自転車タイヤの機能としての完成形に近かった様です。

エアフリーの20インチタイヤユニットは現時点では客観的には硬く・重い印象です。しかし、商品化までには更なる改良が施され、現行の空気入りタイヤユニットに迫るコストを目指すとのことです。

現在、エアフリーを装着しているテストモデルはブリヂストンサイクルより販売されている「ベガス」という自転車を利用しています(希望小売価格4万円・重量17kg前後)。2年後、エアフリーベガス(仮)がどんな形でデビューし、更にエアフリー技術がより大きく・重い物を運ぶ様になるかが楽しみです。

会場ではこのテストモデルに「ブリヂストンブース」内で試乗できます。乗り味は会場で実際に確かめて下さい。

(川崎BASE)