秋の夕方は交通事故が多い!? JAFのデータから見えてくる「魔の時間」とは?

太陽が水平線に沈んでしまっても、すぐには真っ暗になりません。この薄明るい状態を「薄暮」といい、最近ではマジックアワーと呼ばれて空が美しい色になる時間帯と言われてSNSなどに写真がアップされています。

実は、この美しい薄暮の時間こそが死亡事故を多発させる魔の時間なのです。日没後でもまだ明るさが残っているためドライバーは明るいと錯覚しがちです。しかし、この錯覚によって歩行者を見落とし、死亡事故の原因となってしまうのです。

これを防ぐためにドライバーができることは「早めにヘッドライトを点灯する」ことです。ヘッドライトの点灯は視界の確保だけでなく、歩行者にクルマの存在を知らせる手段でもあります。また、歩行者も明るく目立ちやすい色の服を選んで、ドライバーに存在をアピールすることも大切です。

最近では日没の30分前を目安に早めにヘッドライトを点灯する「おもいやりライト運動」が展開されています。ちょっとした気遣いで痛ましい交通事故が防げるのですから、すぐにでも実行したいですね。

(萩原文博)

この記事の著者

萩原 文博 近影

萩原 文博

車好きの家庭教師の影響で、中学生の時に車好きが開花。その後高校生になるとOPTIONと中古車情報誌を買い、免許証もないのに悪友と一緒にチューニングを妄想する日々を過ごしました。高校3年の受験直前に東京オートサロンを初体験。
そして大学在学中に読みふけった中古車情報誌の編集部にアルバイトとして働き業界デビュー。その後、10年会社員を務めて、2006年からフリーランスとなりました。元々編集者なので、車の魅力だけでなく、車に関する情報を伝えられるように日々活動しています!
続きを見る
閉じる