その走りは、どのように変わっているのでしょう。
さっそく群サイの厳しいコースを走り出します。最初のコーナーから、SUVとは別物の雰囲気を感じます。ステアリングに対する反応が鋭く、スポーツサスペンションによるロール剛性の強化と車高ダウンに伴う低重心化のメリットは、想像以上に走りをスポーツに変えていることが印象に残ります。
そのままコースをどんどん進んでいっても最初の印象は変わることなく、むしろ確信へと変わっていきます。車高を下げたといっても十分にストロークを確保することにより荒れた路面でハネることなく、それでいてダンピングを締めることで意のままにコーナーを駆け抜ける様子は、たしかにSUVをベースにしなければ実現できないプレミアムスポーティの表現といえそうです。
さらに窓を開けて、ステンレス製スポーツサイレンサー(税込10万2600円)により、ちょっと刺激を増したエキゾーストノートを楽しんでいると、まるでスポーツカーを運転しているように錯覚してくるから不思議なもの。
視点が高いのでSUVであることに気付かされますが、サスペンションだけでなく、マフラーやアピアランスチューンも含めて、スポーツ要素を強めているのは間違いありません。
(写真・文:山本晋也)
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