【ワークスチューニング試乗会】無限が手がけるとヴェゼルがSUVからホットハッチに変身!

その走りは、どのように変わっているのでしょう。

さっそく群サイの厳しいコースを走り出します。最初のコーナーから、SUVとは別物の雰囲気を感じます。ステアリングに対する反応が鋭く、スポーツサスペンションによるロール剛性の強化と車高ダウンに伴う低重心化のメリットは、想像以上に走りをスポーツに変えていることが印象に残ります。

そのままコースをどんどん進んでいっても最初の印象は変わることなく、むしろ確信へと変わっていきます。車高を下げたといっても十分にストロークを確保することにより荒れた路面でハネることなく、それでいてダンピングを締めることで意のままにコーナーを駆け抜ける様子は、たしかにSUVをベースにしなければ実現できないプレミアムスポーティの表現といえそうです。

さらに窓を開けて、ステンレス製スポーツサイレンサー(税込10万2600円)により、ちょっと刺激を増したエキゾーストノートを楽しんでいると、まるでスポーツカーを運転しているように錯覚してくるから不思議なもの。

視点が高いのでSUVであることに気付かされますが、サスペンションだけでなく、マフラーやアピアランスチューンも含めて、スポーツ要素を強めているのは間違いありません。

(写真・文:山本晋也)

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この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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