同社は昨年12月に「eKスペース」を大幅に改良。エクステリアの刷新に加え、ターボエンジン搭載モデルの追加、「セーフティパッケージ」を標準搭載するなど、商品力を向上させています。
また本年2月にはSUV「アウトランダーPHEV」をマイナーチェンジで改良、電動走行頻度を向上させました。モーターのみによる航続距離は60.8km(カタログ値)で、街中から高速道路に乗って普通に走行する際には、エンジンの出番がほぼ無く、スムーズな加速や静かなキャビンが好評のようです。
さらに今年4月にミニバン「デリカ D:5」をマイチェンした際には、クリーンディーゼル搭載車に特別仕様車「ACTIVE GEAR」を設定。インテリアにオレンジの差し色を施すなど、新鮮な内外装を演出しています。
業績の推移から判断すると、これらの商品へのテコ入れが寄与しているとみられ、6月に開催された同社株主総会では益子社長が「業績がV字回復した暁にはランエボの開発に再挑戦したい」と述べるなど、信頼復活に向けた商品戦略を通して、徐々に以前の存在感を取り戻しつつあるようです。
(Avanti Yasunori・画像:三菱自動車)
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