【ネオ・クラシックカー グッドデザイン太鼓判!】第11回・前向きな割り切りが生んだ斬新ミニ。ホンダ・トゥデイ(初代)

80〜90年代の日本車からグッドデザインを振り返るシリーズ。第11回は、パーソナルな用途をプラス方向に割り切った、スタイリッシュ・ミニに太鼓判です。

撤退していた軽市場への再参入を検討していたホンダが、1985年に女性をメインターゲットとする斬新なスタイルを商用に落とし込んで発表したのが初代のトゥデイです。

ホンダのMM思想を具現する超ショートノーズは、フェラーリ308GTBと同じ角度のAピラーと一直線に結ばれ、ペンタストリーム・シェイプと呼ばれるワンモーションフォルムを実現。

軽規格とは思えない、伸びやかなウインドウグラフィックが低全高を強調。ただ、サイドビューでのキャビン形状は、2330ミリのロングホイールベースとともに、極めて現実的であることに驚かされます。

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すぎもと たかよし 近影

すぎもと たかよし

東京都下の某大学に勤務する「サラリーマン自動車ライター」。大学では美術科で日本画を専攻、車も最初から興味を持ったのは中身よりもとにかくデザイン。自動車メディアではデザインの記事が少ない、じゃあ自分で書いてしまおうと、いつの間にかライターに。
現役サラリーマンとして、ユーザー目線のニュートラルな視点が身上。「デザインは好き嫌いの前に質の問題がある」がモットー。空いた時間は社会人バンドでドラムを叩き、そして美味しい珈琲を探して旅に。愛車は真っ赤ないすゞFFジェミニ・イルムシャー。
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