新型プリウスPHVは、現行プリウスとプラットホーム「TNGA」を共有しながら、様々な技術を積み重ねてEV機能を増強。「EVとHVの両刀使い」とも言うべき二刀流の高性能を手に入れました。
駆動用リチウムバッテリーの改良では、先代比で重量や容積は約1.5倍増に留めながら、約2倍の電力容量を確保。EV走行距離も68.2kmで約2.6倍も伸ばすとともに、EV走行での最高速度も100km/hから135km/hへ進化しました。充電時間も短く、急速充電なら約20分で約80%。AC200V充電では、約2時間20分で満充電にできます。
新型プリウスPHVでは、EV走行時のパワーアップも実施。先代では2つのモーターを駆動用と発電用で別々に分けて使っていましたが、新型では発電モーターにワンウェイクラッチを組み込み、駆動モーターとしても機能するデュアルモータードライブを採用。HVシステムを基盤としながら、最小限の改良でパワーアップを実現したのです。
また走行方法についても、任意にEVとHV走行を選択できますし、HV走行をしながら駆動用バッテリーへの充電も可能です。そのため例えば、山坂道まではHVモードで走って駆動用バッテリーを温存し、山坂道でEVモードに切り替えて、トルク&レスポンスに優れたデュアルモータードライブを楽しむことができるようになりました。