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スカイラインRSターボ by フォルテクス
最高速=219.51km/h ゼロヨン=15.2秒
ボルトオンキットとして、ハイレベルの合格点が付く
フォルテクスRSターボは、最高速の記録狙いではなく、ストリート用ボルトオンターボの熟成が目的だ。FJ20の4気筒DOHC4バルブエンジンは、ボルトオンターボ装着のステージII仕様というわけだが、今回のセッティングはIHI製RHB6ユニットのエキゾーストハウジングを、やや大径に変更している。チャージ圧も従来の0.6kg/cm2から0.85kg/cm2へとアップ。さらに出力を高めるセッティングだ。
エンジン自体はノーマルだが、高過給圧の対策として、オリジナルの鍛造ピストンで圧縮比は7.6に下げている。ストリートユースでのレスポンスを考えると、この程度の圧縮比ダウンが限度だと思われる。これに、オリジナル水冷インタークーラーを装着しているのも、ターボキットメーカーとしてはHKS、シグマ・オートモーティブ以外、フォルテクスくらいである。エンジンではメタル系の弱いFJ20用に、アルミ製オイルパンを開発して装備している。容量的には、1Lアップだ。
フォルテクスターボの特徴は、ECCSエンジン用の燃料増量法としてマイクロコンピューターを使用している点だが、今回のパワーアップに対してプログラミング変更を施している。テストでは、ストリートターボの特徴を発揮して、3500rpmあたりでフルブーストがかかり、レスポンスのいい加速で周回路にコースイン。全開走行に突入する。
ノーマルの5速(0.83)にシフトアップしてフルスロットルにすると、タコメーターの針は6000rpmあたりから鈍くなるものの、徐々に上昇し6300~6400rpmまで達した。水温、油温は異常ない。3周の周回を終えた結果が、最高219.512km/h。ほぼ220km/hカーということができる。ストリートターボの性能としては、合格点だ。
ゼロヨンの加速データも計測してみたが、軽く15.2秒をマークした。最高タイムは14秒台に入っているというから、最高速、ゼロヨンとも申し分ない。これは、ストリート用のボルトオンキットとして、ユーザーすべてが買える性能である。ちなみにRSの記録は、HKSターボにより240.0km/hがマークされている。
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飛び飛びでご紹介している、この時代の最高速テスト模様。回を重ねるごとにジワジワと記録が伸び、チューニングメーカーやチューナーが競い合って280km/h、300km/hオーバーへと近づいてきています。
さて、国産車初の300km/hオーバーを記録した、あのマシン紹介は・・・まだもうちょっと、お待ちください!
[OPTION 1982年10月号より]
(Play Back The OPTION by 永光やすの)