それもそのはず。i-DCDを構成する7速DCTの変速比は大きく変わっています。
■グレイズ・ハイブリッド 変速比 ※()内はマイナーチェンジ前
1速:4.192(4.148)
2速:2.266(2.007)
3速:1.642(1.481)
4速:1.118(1.098)
5速:0.810(0.810)
6速:0.616(0.605)
7速:0.446(0.446)
後退:3.355(3.211)
もともと変速比幅が9.3とワイドレンジで、それを7速で区切っているだけなのでステップ比が大きめになるのは仕方ありませんが、1~4速のギア比が離れていたため市街地での発進加速に起きるギクシャク感が気になる傾向にありました。
しかし、新しいDCTでは変速比幅をわずかに広げながら低速ギアを微妙に近づけることで、スムースな加速フィールを実現しているのです。
ちなみにタイヤサイズも最終減速比もマイナーチェンジ前後で変わっていませんから、乗り味の違いはDCTのギア比変更によるところが大きいといえます。
さらに、新しくなったハイブリッドシステムは全高がフィットより低く空気抵抗の小さなボディに、ベーシックグレードで34.8km/L、16インチタイヤを履いている最上級グレードでも32.4km/L(いずれもJC08モード)と、優れた燃費性能を実現させています。