従来モデルからブレンボのブレーキシステムを採用してきたWRX STIですが、今回のマイナーチェンジでは前後とも高剛性のモノブロック対向式キャリパーに変わっています。
さらにフロントは4ポットから6ポットへとグレードアップ、ブレーキパッドの面積も拡大しています。リアは対向2ポットタイプなのは従来と変わりませんが、キャリパーの剛性を上げただけでなく、ブレーキパッド、ディスクとも拡大しているのです。
ポテンシャルとしてはブレーキの制動能力も上がることが期待されるシステムにグレードアップしているわけですが、明確な違いは感じません。コントロール性や乗り心地を改善するためにフロントのバネレートを落とすなどのセッティング変更を受けたサスペンションになっていることもあって、ノーマル状態での絶対的な性能アップよりも、前後とも耐フェード性能を上げている方向に伸びしろを振り向けているといえそうです。