スバル・WRX STIがマイナーチェンジで愉しさアップ! ハンドリングが激変した理由とは?

上級グレード「タイプS」に電動調整タイプのレカロシートがオプション設定されるのもマイナーチェンジの変更点として無視できません。レカロシートといってもホールド性を最優先したものではなく、グランドツアラーとしての快適性も考慮したものとなっています。

レザーシートもオプションで選ぶことができ、硬派なスポーツモデルではなく、上級ロードカーとして進化していることが感じられます。

そのほかインテリアでは、ダッシュボード中央のマルチファンクションディスプレイが5.9インチの高精細タイプとなる、表示される情報が増えたほか、ディーラーオプションのナビも8インチタイプへと大きくなりました。そのために、エアコンパネルのデザインは変更されています。

シフト周りのフロントコンソールに革を巻き、シフトパネルやインパネ加飾などをハイグロスブラックで統一しているのも進化ポイント。走りの愉しさを増しただけでなく、スポーツフラッグシップモデルとしての上級指向を感じさせるのが新型WRX STIなのです。

トランスミッションが6速MTのみ、駆動方式がAWDだけというのは従来通り。グレードは標準車とタイプSが用意されます。メーカー希望小売価格は標準車が3,866,400円、タイプSが4,060,800円。タイプSに大型リヤスポイラーを付けると4,114,800円となっています。

●スバルWRX STI タイプS 主要スペック
車両型式:CBA-VAB
全長:4595mm
全幅:1795mm
全高:1475mm
ホイールベース:2650mm
車両重量:1490kg
乗車定員:5名
エンジン型式:EJ20
エンジン形式:水平対向4気筒DOHCターボ
総排気量:1994cc
最高出力:227kW(308PS)/6400rpm
最大トルク:422Nm(43.0kg-m)/4400rpm
変速装置:6速MT
燃料消費率:9.4km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:245/35R19
メーカー希望小売価格(税込):4,060,800円

(写真:SUBARU/門真 俊 文:山本晋也)

この記事の著者

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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