アイサイトがバージョン3にアップデートされたフォレスターですが、パーキングブレーキは、手動のサイドブレーキ方式で、電動パーキングブレーキ(EPB)は採用されていません。
この点は、一部改良やマイナーチェンジでは対応は難しいと思われ、フルモデルチェンジを待つしかありません。
そのため、停止保持機能はなく、先行車に続いて赤信号などで停止してもブレーキはホールドされません。警告音と表示でアイサイトが解除されたことが分かります、そのままブレーキを踏まないとクリープで動き出してしまいます。
フォレスターのアダプティブクルーズコントロール(ACC)は、先行車がいない場合は、40-100km/h(上限はメーター読みで114km/h)「バージョン2」のままのエクシーガ・クロスオーバー7と同様に、再設定時のスタート(デフォルト)が40km/hで設定されています。
なお、最新モデルは30km/hになっていて、これはアイサイトのバージョンによる違いではなく、モデルイヤー(出荷時期)の違いとのこと。
「アイサイト」は高速道路や自動車専用道で使うことが前提となっていますが、バイパスなどの郊外路で使う人も実際はいるでしょう。60km/hくらいで流れている場合、停止して再設定すると40km/hからの再スタートになります。
安全性を考えると、40km/hないし30km/hというのがデフォルトになっているのは理解できるところ。
そのため、停止時に「アイサイト」が解除される前に、自分でブレーキを踏んで停止すればその時点の設定速度で再スタートができます。
すでに多くのオーナーの方が「アイサイト」の機能を実感しているように、フォレスターには停止保持機能こそありませんが、ACCと車線維持機能(車線中央維持と車線逸脱抑制)による威力を長距離移動で実感しました。
(文/写真 塚田勝弘)
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