先輩の勧めは断れない!? F1初表彰台でランス・ストロール選手がシューイを披露!【2017年F1第8戦アゼルバイジャンGP】

赤旗中断から約30分後、レースが再開されました。

とここで、首位を走るハミルトン選手のヘッドレストが浮くというハプニングが発生! 手で押さえながら走り続けていましたが、さすがに危険と判断したチームはハミルトン選手をピットに入れヘッドレストを交換し、9番手まで順位を落としてしまいました。

それにしてもストレート区間だったとはいえ、あのスピードでヘッドレストを抑えながら走れちゃうハミルトン選手、かっこよすぎです!

これで1番手に浮上したベッテル選手が有利になったかと思いきや、セーフティカー中のハミルトン選手への幅寄せが危険行為とみなされ10秒ストップ&ゴーペナルティが科せられました。勝てるレースだったのに、もったいない! このペナルティによりベッテル選手は8番手に順位を落とします。

市街地コースでコース幅が狭いため、セーフティカーは導入されるだろうなとは思っていましたが、ここまで波乱のレース展開になるとは誰が予想していたでしょうか?

そしてこの戦いを制したのは10番グリッドからスタートし、冷静にそして確実に走り続けたダニエル・リカルド選手(レッドブル)! 今シーズン初優勝、2016年マレーシアGP以来の優勝となりました。

2位はスタート時には最後尾まで順位を落とすも素晴らしい追い上げを見せ、ゴールライン直前で前を走るランス・ストロール選手(ウィリアムズ)を抜いたボッタス選手。

そして3位を獲得したストロール選手は、ルーキーイヤーで表彰台にのった史上最年少記録(18歳と239日)を更新しました。デビュー当時はなかなか結果が出ず、批判的な意見が多かったストロール選手でしたが、今回の走りで自身の実力を証明することができたのではないでしょうか。本当に良かった! そしておめでとう!

前戦のカナダGPでは3位なのに得意のシューイを披露したリカルド選手。今シーズン初優勝だし絶対やるよねシューイ……と心配半分、楽しみ半分という複雑な気持ちで見ていたら、期待通り(!?)最高の笑顔でシューイを披露してくれました!!

初表彰台にのったストロール選手は

「どう表現したらいいのか、言葉になりません。辛いレースもあったけれど、この2戦良いレースができました。僕はモータースポーツが大好きだ!」

と最高の笑顔でインタビューに答えていたのですが、この後悲劇が起こります。

なんと、シューイ被害者になってしまったのです! 先輩の勧めは断れないのか、勢いよくリカルド選手のシューズでシャンパンを飲んだストロール選手。偉い! 飲んだ後のオエッという顔が未だに忘れられませんが(笑)、今後の活躍が楽しみなドライバーになりました!

それにしても、シューイってどんな味がするのでしょうね。ちょっとやってみたいかも(リカルド選手のシューズ限定で)。ちなみにボッタス選手も勧められていたのですが、全力で逃げ、シューイ被害者にはならずにすみました。

様々な人間ドラマが垣間見えたアゼルバイジャンGP。次世代のF1をひっぱっていくであろう、新鮮な顔ぶれの表彰式もなかなか良かったですよね。F1って本当に面白い!と改めて感じさてくれたグランプリでした!!

アゼルバイジャンGPリザルトは以下の通りです(ポイント圏内のみ)。

順位/No./ドライバー/チーム
1/#3/ダニエル・リカルド/レッドブル
2/#77/バルテリ・ボッタス/メルセデス
3/#18/ランス・ストロール/ウィリアムズ
4/#5/セバスチャン・ベッテル/フェラーリ
5/#44/ルイス・ハミルトン/メルセデス
6/#31/エステバン・オコン/フォースインディア
7/#20/ケビン・マグヌッセン/ハース
8/#55/カルロス・サインツJr/トロ・ロッソ
9/#14/フェルナンド・アロンソ/マクラーレン
10/#94/パスカル・ウェーレイン/ザウバー

(yuri)

この記事の著者

yuri 近影

yuri

2006年のF1日本GPを観に行ってから、どっぷりF1&ジェンソン・バトンにはまってしまったF1女子。F1が大好きですが、車の運転は下手(小林編集長お墨付き)、メカニズムも苦手、だけどドライバーの知識と愛だけは自信あり! もっと気軽にF1を楽しんでもらいたい、好きになってもらいたいという気持ちで執筆活動をしています。
趣味はバトンの追っかけと、F1海外観戦。現在は新米ママとして子育てに奮闘しながら、のんびり記事を更新中。あたたかーい目で見守っていただけると嬉しいです。
続きを見る
閉じる