流れるウインカーやデジタルメータークラスターを採用した内外装の変更点をチェック【ニュー・VWゴルフ公道試乗】

インテリア面での最大の変更点はメーターパネルとセンターコンソールの液晶モニターです。TSIハイラインにオプションで選べるようになったデジタルメータークラスターは、フラットな液晶タイプのメーターパネルとしたもので、このメータークラスターを選ぶと液晶画面内にアナログでスピードメーターとタコメーターが表示され、そのあいだにナビ画面が表示されるようになります。

また、ナビ用、オーディオ用ともにセンターコンソールの液晶モニターがフラットパネルとなりました。機械的なスイッチはなくなり、「メニュー」、「ホーム」、「電源」といったメイン系のスイッチもタッチパネルとなったことで、センターコンソールはフラット感を増しています。

ナビ用には非接触で操作できるジェスチャーコントロールがゴルフクラスのコンパクトカーでは世界で初めて採用されました。モニターに手をかざして、左右に振ることでメニューのスクロールできるようなっています。

筆者も試しましたが、なかなかうまく作動せず、結局タッチスクリーンを触ってしまいました。同乗した別のジャーナリストは上手に動かせたので個人差やコツがあるのかもしれません。ただ、操作できるのはスクロールくらいのものなので、まだまだ発展途中の技術といった印象でした。

ゴルフは高い実用性も求められるクラスのクルマですが、この性能はマイチェン前のモデルと変わらず高いものとなっています。ハッチバックモデルのラゲッジルームの容量は定員乗車状態で380リットル、最大で1270リットルです。リヤシートは6対4分割のシングルフォールディングできるほか、センタートンネルのスルー機構も備えています。

さらに広いラゲッジを持つヴァリアント(ワゴン)は、定員乗車状態で605リットル、最大拡大時は1620リットルの容量を誇ります。ハッチバック同様に6対4分割可能で、センタートンネル付きです。バリアントはラゲッジルーム床下にトノカバーと標準装備されるパーティションネットを収納するスペースも設定され使い勝手を向上しています。

ゴルフらしい基本的な作りは文句なしですが、電子系はもう少し頑張ってほしい感じがします。

(諸星陽一)

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この記事の著者

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諸星陽一

1963年東京生まれ。23歳で自動車雑誌の編集部員となるが、その後すぐにフリーランスに転身。29歳より7年間、自費で富士フレッシュマンレース(サバンナRX-7・FC3Sクラス)に参戦。
乗って、感じて、撮って、書くことを基本に自分の意見や理想も大事にするが、読者の立場も十分に考慮した評価を行うことをモットーとする。理想の車生活は、2柱リフトのあるガレージに、ロータス時代のスーパー7かサバンナRX-7(FC3S)とPHV、シティコミューター的EVの3台を持つことだが…。
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