日本人初のインディ500ウィナー佐藤琢磨選手がホンダ八郷社長から優勝記念にプレゼントされたものとは?

世界三大レースのひとつ、インディ500(インディアナポリス500マイル)を日本人として初めて制した佐藤琢磨選手が日本へ帰国、凱旋報告会が開催されました。

ステージに登場するなり、開口一番「やりました!」とガッツポーズを決める佐藤琢磨選手。ホンダ、ファン、スポンサーなどなどすべての応援してくれている人に感謝したいと語り始めます。

2012年のインディ500、ラストラップで2位を走っていた佐藤琢磨選手はトップを目指して果敢にアタック。惜しくもコースアウトして好走をフイにしてしまいましたが、まさに忘れ物を取り返したといえる勝利でした。今回のインディ500においても「トップに立ってからの最後の5周はいろいろなことを考えました、ホンダエンジンと同じくらいに頭をフル回転させて、シチュエーションによる戦略を練りました。現在のインディではトップに立つというのは不利な点もありますが、勝算があったからこそトップに出たのです」とインディ500ならではの駆け引きをしながら、380km/hでバトルをするドライバーのクレバーさを教えてくれます。

それでも「残り2周は予選のような限界ギリギリの走りでした。ホワイトフラッグ(最後の一周を示す旗)が振られてからは一度もバックミラーを見ていません。ホンダエンジンを信じて走り抜けたのです」といいます。そして、ゴール後の絶叫について「気持ちが言葉にならなかった。本当は『ありがとう』と言いたかったのだけど、叫んでしまいました」とインディ500を制したときの熱気や昂ぶりを語ります。

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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