【ネオ・クラシックカー グッドデザイン太鼓判!】 第3回・野心的スタイルと高性能が融合。三菱・ギャラン(6代目)

ただし、ボディ自体は緩やかなウエッジの素直なもので、フロントグリルも奇をてらわないシンプルな構成。さらに、ダーク処理したリアランプがしっかり後端を締めていて、必要以上のアグレッシブさは感じません。

視認性に優れた大型メーターが特徴的なインテリアは、端正さと同時に、ボディ同様の力強さを表現しています。

開発当初は従来のスッキリ路線で進んでいたところ、これではいけないと仕切直しのスケッチを提案したのは、後にデザイン部長を務めた当時若手の水谷弘氏とされています。独特のボディは、社内クリニックで珍しく評価が二分。けれども、0点もあれば満点もあるという意見に、若いデザイナー達は逆に手応えを感じたといいます。

近年でもi(アイ)やデリカD:5、RVRなど、独自の個性を発揮している三菱車の転機が、実はこの時期にあったのかもしれません。

●主要諸元 三菱 ギャラン VR-4(5MT)
形式 E-E39A
全長4546mm×全幅1695mm×全高1440mm
車両重量 1340kg
ホイールベース 2600mm
エンジン 1997cc 4気筒DOHC 16バルブ
出力 205ps/6000rpm 30.0kg-m/3000rpm

(すぎもとたかよし)

この記事の著者

すぎもと たかよし 近影

すぎもと たかよし

東京都下の某大学に勤務する「サラリーマン自動車ライター」。大学では美術科で日本画を専攻、車も最初から興味を持ったのは中身よりもとにかくデザイン。自動車メディアではデザインの記事が少ない、じゃあ自分で書いてしまおうと、いつの間にかライターに。
現役サラリーマンとして、ユーザー目線のニュートラルな視点が身上。「デザインは好き嫌いの前に質の問題がある」がモットー。空いた時間は社会人バンドでドラムを叩き、そして美味しい珈琲を探して旅に。愛車は真っ赤ないすゞFFジェミニ・イルムシャー。
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