【SUPER GT2017】オートポリスで表彰台!しかしSUBARU BRZ R&D SPORTSの進化は止まらない

自分のスティントが終わった山内英輝選手は自分がドライブしたタイヤをチェックします。タイヤ交換についてレース後に辰己英治監督にうかがうと「序盤から終始、トップ争いバトルが展開され、ピットアウト後もそのバトルは続くという判断。リア交換のみもシュミレーションしたが、このバトルの展開ではフロントタイヤも磨耗していることは否めない」との答え。

実際、もしリアタイヤのみの交換であるならば、チェッカー直前のひりつくバトルは見ることが出来なかったでしょう。そしてファイナルラップの最終コーナーの立ち上がりではスリップストリームにつき、最後まで抜く姿勢を諦めず、結果0.091秒差の2位とはいえ、BRZを応援する全ての人々に感動を与えることはなかったかもしれません。

このオートポリスが終わると、次は7月22~23日のスポーツランドSUGOから富士、鈴鹿と続く真夏の3連戦。特にSUGOと鈴鹿はコーナーリングの多いコースレイアウトとなりBRZの真価が発揮される可能性も高いところ。

 

もっと空力面を改善したいと考えている様子の辰己監督は、グリッドウォークの最中もライバルマシンのチェックを怠りません。時にはライバルマシンの下に潜り込んでまでアンダーパネルの様子を確認します。

「6月はレースは無いものの、SUGOや鈴鹿でのテストがあります。そこでもっと強いマシンを作って行きたい」と語る辰己監督。

次戦のSUGO以降も山内選手、井口選手の表彰台頂上制覇を目指して、開発の手は緩むことは無いようです。

(写真・文:松永和浩)

この記事の著者

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松永 和浩

1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。
3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。
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