13Bロータリーのスターレット、ホンダN500、シルビアRSターボも走った![83年の谷田部テスト後編]

どんなクルマでもチューニングすれば、もっともっと魅力的なクルマになる! それがOPTIONの原点。今回紹介している谷田部テストは、まさにそれを地で行く異色面白グルマが集まっています。それでは、[前編]と合わせてどうぞ!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

軽量ボディのREパワーはスンナリ速い

RE13Bスターレット by HRD

最高速=210.83km/h/ゼロヨン=15秒11

 

FR車のボディに、強力なロータリーエンジンを積む。これが、最も作りやすい激烈マシンだ。FRファミリアのRE版はけっこう多いが、スターレットも軽量FR車としてベストな素材である。13Bロータリーは、ウェーバーチューン。惜しいのは、リヤサスの強化が足りず、スタンディングスタートでジャダーが発生してしまう。ゼロヨンが15秒台というのは、スタート時に高回転でクラッチミートできなかったのが原因だ。しかし、いったん走り出すとその加速性は軽量ボディだけに、凄まじい。外観は大改造されていないので、ボンネットの中味を知らないと、驚いてしまう。が、エンジンチューン自体は今一歩という感じで、9000rpm近くまで回るというような、RE本来の出来ではない。最高速トライも、5速6600rpmでサチュレートしてしまった。スターレットと13Bの組み合わせなら、もう少しスピードアップしても良さそうだ。

この記事の著者

永光やすの 近影

永光やすの

「ジェミニZZ/Rに乗る女」としてOPTION誌取材を受けたのをきっかけに、1987年より10年ほど編集部に在籍、Dai稲田の世話役となる。1992年式BNR32 GT-Rを購入後、「OPT女帝やすのGT-R日記」と題しステップアップ~ゴマメも含めレポート。
Rのローン終了後、フリーライターに転向。AMKREAD DRAGオフィシャルレポートや、頭文字D・湾岸MidNight・ナニワトモアレ等、講談社系車漫画のガイドブックを執筆。clicccarでは1981年から続くOPTION誌バックナンバーを紹介する「PlayBack the OPTION」、清水和夫・大井貴之・井出有治さんのアシスト等を担当。
続きを見る
閉じる