【ネオ・クラシックカー グッドデザイン太鼓判!】第2回・スポーティでありながら極めて実用的。ホンダ・クイント インテグラ(初代)

ハイデッキのリアは、シンプルな横長のランプと車名を配したパネル面の組み合わせが、独特の先進感を醸し出します。

そして、フロントやボディ外周、ガラス枠など要所に配された「黒」が、ビビッドなボディカラーを引き締めているのが見所。光り物を廃したこの演出が、インテグラに高い質感を与えました。

また、インテリアは広大なスラント面とメーターとのメリハリが、まったく新しい試みを表現しています。

デザイン開発は、当時のシティやシビックなどを担当した在間浩氏がチーフ。「ヤング・アコード」として、プレリュードよりもカッコよく、居住性も満たし、一切の妥協を廃しつつ、アキュラ名で展開する北米のスタジオと共同作業となりました。

たしかに、リトラクタブルの低いフロントはアメリカ車を想起しますが、一方で、ボディ全体に漂うクリーンかつプレーンな印象はどこか欧州車のイメージもあります。

スポーティでありながら極めて実用的。その端正なボディは、明快な意志がなければできないデザインなのです。

●主要諸元 クイント インテグラ5ドア GSi
形式:E-DA1
全長:4350mm×全幅1665mm×全高1345mm
車両重量:990kg(5MT)
ホイールベース:2520mm
エンジン:1590cc 4気筒DOHC 16バルブ
出力:120ps/6500rpm・14.0kg-m/5500rpm

(すぎもとたかよし)

この記事の著者

すぎもと たかよし

すぎもと たかよし 近影
東京都下の某大学に勤務する「サラリーマン自動車ライター」。大学では美術科で日本画を専攻、クルマも最初から興味を持ったのは中身よりもとにかくデザイン。自動車メディアではデザインの記事が少ない、じゃあ自分で書いてしまおうと、いつの間にかライターに。現役サラリーマンとして、ユーザー目線のニュートラルな視点が身上。「デザインは好き嫌いの前に質の問題がある」がモットー。空いた時間は社会人バンドでドラムを叩き、そして美味しい珈琲を探して旅に。愛車は真っ赤ないすゞFFジェミニ・イルムシャー。