BMW・3シリーズよりも幅広になったミニ史上最大のMINIクロスオーバー【MINI CrossOver】

ミニドライブモードは電動パワステの制御も変化させるのでハンドリングにも影響を及ぼします。ミニはもともとゴーカートフィーリングと呼ばれるキビキビした走りをウリにしていますが、ドライブモードを“スポーツ”にすることでその傾向はより強くなります。さらにSDには可変ダンパーのダイナミック・ダンパー・コントロールもオプション装着されていたため、“スポーツ”を選んだ際の動きは想像以上のピーキーさになります。これぞミニ……という方もいるでしょうが、ちょっとやり過ぎな感じを受けます。

さて、実用性ですがこれはなかなか素晴らしいものがあります。日本には数多くのクルマが輸入されていますが、日本人が輸入車にはとくにプレミアム感を求めるため、実用性の高いクルマがあまり輸入されません。そうしたなか、今回のミニクロスオーバーは高い室内高と角張ったボディ形状に助けられ、広々とした室内を実現しています。とくにリヤシートは国産ハイトワゴンのリヤシートのように、フラットなフロアと開放感のあるヘッドクリアランスが特徴の広々感があります。

先代モデル比プラス100リットルの450リットルの容量を確保しているラゲッジスペースの使い勝手もいいです。リヤゲートはバンパー下に足を入れることでオープンするようになっていて、両手がふさがっているときなどはかなり便利になっています。リヤシートは40/20/40の3分割なのでさまざまなアレンジが可能。オプションで設定されいているピクニックベンチは、リヤゲート開口部に2人分の簡易ベンチを作れるもの。ここに乗って、魚釣りでもしたら楽しさそうだな~と思わせてくれる遊び心のある装備となっています。ピクニックベンチは普段はラゲッジフロア下に納めらていますが、使うときは引き出すだけで設置完了。収納もワンアクションで行えます。

 

現在用意されているモデルのなかでもっともリーズナブルなモデルがクーパーDのFFで386万円、同4WDは414万円、4WDのみの設定となるクーパーSDは483万円という価格設定です。BMW3シリーズが409万円から設定されていることを考えると、クーパーDのFFモデルが一番のおすすめとしたいところです。クーパーDでも走りのポテンシャルも十分に高いものとなっています。

(諸星陽一)

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諸星陽一

1963年東京生まれ。23歳で自動車雑誌の編集部員となるが、その後すぐにフリーランスに転身。29歳より7年間、自費で富士フレッシュマンレース(サバンナRX-7・FC3Sクラス)に参戦。
乗って、感じて、撮って、書くことを基本に自分の意見や理想も大事にするが、読者の立場も十分に考慮した評価を行うことをモットーとする。理想の車生活は、2柱リフトのあるガレージに、ロータス時代のスーパー7かサバンナRX-7(FC3S)とPHV、シティコミューター的EVの3台を持つことだが…。
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