政府は2020年までに「自動ブレーキ」の新車搭載率を現在の約半数から、2020年までに90%以上に拡大することを目指しており、これにより乗用車全保有台数に占める自動ブレーキの普及率は約30%程度となり、その後も新車代替にともなって普及が進む見通しとしています。
また、「ペダル踏み間違い時加速抑制装置」については、性能試験法を明確化した上で、数値目標を検討するそうです。
対策をスピード感をもって進めるためには、新車対策に加えて既存車への対策を進めることが重要であり、以前にご紹介した町工場による発明品等も実用化されていることから、政府はこれらの装置について、その効果や使用上の注意点を評価した上で、ユーザーに対して公表する枠組みの創設について検討するとしています。
そして今回、経済産業省や国土交通省等が検討を進める「関係省庁副大臣等会議」が、高齢運転者の交通事故防止対策について中間まとめを発表。運転支援機能を備えたクルマの愛称を公募により決定し、公表しました。
その愛称が「セーフティ・サポートカー」(サポカー)。
高齢運転者向け車両は「セーフティ・サポートカーS」(サポカーS)
「S」には、シニア、シルバー、セーフティなどの意味が込められているそうで、各メーカーの装備内容に合わせて、3種類(ワイド、ベーシック+、ベーシック)にランキング付けされています。
交通網が脆弱な地方や山間部に住む高齢者にとっては、クルマが生活の足となっており、免許更新時の認知機能検査の強化や免許の自主返納だけでは解決し得ない課題になっています。
政府は先進安全技術搭載車を覚え易い愛称で表現することにより、市販車への装備拡充を急ぐ考えで、各自動車メーカーにおいては、これまでの「燃費」競争に加えて「サポカー」競争への対応が業績を左右する時代になりそうです。
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【関連リンク】
国土交通省
http://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_170125supportvehicle.html
インテリジェントクリアランスソナー(トヨタ)
http://toyota.jp/prius/spec/om56/