「R35型」日産GT-R、デビュー後10年の深化を読み解く!

日産自動車(以下日産)が現行の6代目「R35型GT-R」を発売したのは、遡ること約10年前の2007年12月のことでした。

2000年に先行開発がスタートし、東京モーターショー2001にコンセプトモデルが登場。ヘッドランプからバンパー下方までをブラックアウトする意匠アイデアは斬新で、2017年モデルに通じるものがあります。

 

その反面、後部はまだ熟成過程といった印象が拭えませんでした。

2004年になると、水野和敏氏をトップに開発が本格化。東京モーターショー2005にプロトタイプが出展され、その2年後に「R35型GT-R」がデビューしています。

前方配置のエンジンから重量物であるトランスミッション本体を切り離し、車両後方に配置することで前後重量配分を最適化しているのが大きな特徴です。

この記事の著者

Avanti Yasunori 近影

Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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