今回のドライブでは、ターンパイクを何度も往復した分を入れて約365kmを走ってきました。気になるNAロータリーの燃費は、ハイオクガソリン指定で8.1km/lでした。カタログ燃費が10.0km/lですし、多走行車で都内での渋滞が多かったことを勘案すると、頑張った数値だといえるでしょう。
ただ絶対的なパワー感からすると、やはり実燃費が遠出で10km/lを越える位でないと、リーマンショックで厳しくなった燃費への期待値には、届かないように感じました。
マツダは前回の東京モーターショーで、コンセプトカーのRX-VISIONを出展して、次世代ロータリーを提案しました。マツダ開発陣は、スカイアクティブテクノロジーでレシプロエンジンの基本性能を大幅に向上させる離れ業をやってのけましたから、新世代ロータリーエンジンにも期待は高まるばかりです。
ただ、マツダがロータリーを復活させるにしても、プレミアムやスーパースポーツといった高額で特別なジャンルに閉じ込めてしまうのだけは、絶対にやめて欲しい。
やはりクルマの新技術や商品としての真価は、どれだけ多くの人に愛されるかで決まると思うのです。新世代のロータリー車種が、かつてのRX-8のように、工面すれば購入できる位の御値段であって欲しいと切に願う次第です。
(星崎 俊浩)
【関連記事】
「最後のロータリー」最終型マツダRX-8のMTモデルに試乗!(その1)
https://clicccar.com/2017/03/08/449316/
RX-8のロータリーダッシュは、噂に違わぬ回りっぷりでした!(その2)
https://clicccar.com/2017/03/12/449320/
【関連リンク】
第322弾マツダRX-8のすべて
http://3a.as-books.jp/books/info.php?no=NMS20030524