同社の先進技術開発カンパニー 工程改善部大倉部長によると、「EtherCAT」の全面採用を決定した背景には、ベッコフがリリースした新技術「EtherCAT P」が決め手になったそうです。
「EtherCAT P」は、高速データ通信と電力供給を1本のケーブルで可能にする「USB」的な省配線技術で、コスト削減と設置スペースの削減が可能になります。
トヨタでは、THS(トヨタハイブリッドシステム)、マルチステージハイブリッドシステム、ダイレクトシフト8速AT、排気量2.5Lの新エンジンを始めとするTNGA開発を次々に進めており、これらのエコカー戦略を支える生産設備のTNGA化を併せて進めていく必要があり、今後TNGA生産ラインは、これまでに無い規模とスピードでグローバル展開が図られる模様。
こうした状況のなか、同社は「EtherCAT」の高速性を高く評価、IoT時代の製造現場に相応しいシステムとして、関連プライヤーの工場内ネットワークを含め、「EtherCAT」対応機器への置き換えを促していく考えのようです。
(Avanti Yasunori・画像:TOYOTA/Beckhoff )
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【関連リンク】
Beckhoff Automation(ベッコフオートメーション)
https://www.takagishokai.co.jp/dcms_media/other/Beckhoff_EtherCAT_P_e.pdf
EtherCAT
https://www.ethercat.org/jp.htm