初代以来の「発明」となるか!? 新型・ワゴンRのデザインはどう変った?

スズキにとって「いつも真ん中」にあるというワゴンR。軽初のヘッドアップディスプレイを設定したことからも、重要性がうかがい知れます。

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ここ最近ではモデル末期ということもあって、アルト、ハスラー、スペーシアに続く4番手になっていて、今回のワゴンRのフルモデルチェンジはまさに待望といえるはず。ある意味「発明」といえた初代ワゴンRのようなインパクトを新型でも残し、セールス拡大につなげることができるでしょうか。

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スタイリングでは、フロントセクションを「パーソナルスペース」としてモダンに仕立て、印象的なBピラーを境に後方を「実用スペース」と分けています。

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初代ワゴンRはいい意味で道具感があり、男性ユーザーに振り向いてもらえた理由のひとつだと思われます。新型ワゴンRは力強さを抱かせるサイドビューや、バックドア下側に横向きに配置したリヤランプも初代以来の手法といえるもので、個人的にはサイドとリヤからの眺めが新鮮かつ少し懐かしくも感じます。

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フロントマスクは「FA」「HYBRID」「FX」の標準系、「HYBRID FZ」のスタイリッシュ系、そしてスティングレーの3タイプを設定。

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インテリアは、ワイド感を抱かせる横基調で、センターメーターにヘッドアップディスプレイという組み合わせ。インパネを真横に貫くインパネカラーパネル/エアコンルーバーがアクセントになっています。

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そのほか、前後乗員距離を35mm延ばし、前席の横方向を5mm、後席の横方向を15mm拡幅。さらに前席ヒップポイントを15mm下げることで乗降性を向上させるなど、パッケージングも進化。

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プラットフォームやパワートレーンの進化などは別記事にて紹介しますが、実車を目の当たりにすると、3つのフロントフェイス、横形のリヤテールランプなどもあって、ここ数代のモデルチェンジよりも大きな変化であることを感じさせます。

(文/写真 塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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