日産が自動運転技術の概要と次期リーフの投入を発表!【CES 2017】

日本ではDeNAとともに、まずは国家戦略特区で無人運転技術の開発に集中的に取り組むそうで、2020年までには首都圏および地方都市にてモビリティ・サービスでの技術活用の検証を含んだ実証実験を行う計画。東京オリンピックまでには、こうした地域で自動運転技術の実証実験が行われることになります。

To accelerate the time it will take for autonomous vehicles to get on the road safely, at CES 2017 Carlos Ghosn announced a breakthrough technology called "Seamless Autonomous Mobility," or SAM. Developed from NASA technology, SAM partners in-vehicle artificial intelligence (AI) with human support to help autonomous vehicles make decisions in unpredictable situations and build the knowledge of in-vehicle AI. This technology could potentially enable millions of driverless cars to co-exist with human drivers in an accelerated timeline. It is part of Nissan Intelligent Integration.

さらに、自動運転車両の実用化を目指すべく、「シームレス・オートノマス・モビリティ(SAM)」という技術を発表。この「SAM」はNASAの技術をベースに開発したもので、自動運転車が予期せぬ状況に直面した際、車載人工知能(AI)の意思決定を人間がサポートすることで、AIの学習を支援するのが特徴。

また、「つながるクルマ」であるコネクテッドカーでは、ルノー・日産アライアンスとマイクロソフトとの提携のもと、同分野における次世代技術を構築するとアナウンスしています。

マイクロソフトのパーソナルアシスタント技術「Cortana(コルタナ)」が運転時の生産性とシームレス化をどのように高めることができるかを披露。「Cortana」はルノー・日産アライアンスとマイクロソフトが共同で可能性を検証している技術のひとつだそう。

IT系など異業種との提携の狙いはもちろん自動運転技術の確立で、技術者の確保などの理由からタッグを組んでいるのでしょう。

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自動運転技術を「手の内化」するためには、自社で技術を磨くのが前提であっても「手が足りず」という状況でしょうか。異業種との提携でどれだけ知見を蓄積できるか、技術が外に漏れないかなどの舵取りも難しくなりそうです。

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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