■2016 TECHNICAL REVIEW
今シーズンも他チームとの差を見せつけた、メルセデス。W07シャシーと組み合わされたパワーユニット、PU106Cのテクニカルアドバンテージは、F1がハイブリッド時代に突入した2014年以来、メルセデスが一貫して採用してきた副燃焼室点火システムに由来するものと考えられているそうです。
副燃焼室点火システムは、量産車に用いられるテクノロジーとの共通項が多いことでも知られており、インジェクターとスパークプラグをひとつのハウジングのなかで隣接させ、予め副燃焼室で点火させるシステムのことです。
つまり、あらかじめ副燃焼室で点火させることで高温高圧となった混合物の火花が、主燃料室での爆発を誘発。爆発力が大きく=パワフルで、完全燃焼に近い=高効率なエンジンが実現するのです。燃焼効率の追及がテーマのF1パワーユニットには極めて効果的な技術と言えます。
副燃焼室点火システム……? メカに弱い私の中にはクエッションマークがたくさん。文字だけでは分かりずらいですが、その仕組みがよーく分かる、アメリカのマーレ・パワートレイン社が公開したTIJ(タービュレント・ジェット・イグニション)システムの概念図が記載されているんです!
普段中々見ることができない図面はとても興味深く、F1マシンのテクノロジーの凄さを改めて実感できます。この他にもテクニカルな事が細かく、そして分かりやすく解説してあるのでぜひ読んでみてくださいね。私もお勉強頑張るぞー!
さらにさらに! 今回は豪華付録が付いてくるんです!! 1990年から現代までのドライバーズチャンピオンが駆ったF1マシンがA2特大ポスターに集結。これは完全保存版間違いなしですね! 今シーズンを振り返りつつ、歴代マシン達を見てF1の歴史も振り返ってみてはいかがでしょうか。
(yuri)