この高くなったセンターコンソールと左右のドアアームレストにより、インテリアの下側にボリューム感が増し、一新されたフロントシートにより乗員の下半身をしっかりと支える構造になっています。
操作性では、シフトレバーの高さも操作しやすい位置まで高められているだけあって、腕をスッと自然に伸ばした場所にあって操作性の高さを感じさせます。また、ヘッドアップディスプレイをフロントスクリーンへの投影式に変更されたのも朗報。焦点が合わせやすく、視線移動(前後方向)も抑制されるはずです。
Aピラーが後方に約35mm下げられたことで、前席の圧迫感が気になるところ。しかし運転席に座ってみると、水平基調のインパネとアイポイントの高さもあって閉塞感はほとんど抱かせません。さらに、Aピラーの断面形状の工夫により圧迫感を抑制しているのも効いているようです。
細部では、シートのステッチにあえて太めの糸を使い、粗めのピッチとすることでSUVらしい力強さを表現。さらに、隙間や段差などを極力なくすことで上質さが追求されています。
(文/塚田勝弘 写真/ダン・アオキ、塚田勝弘、マツダ)