マツダの「常に最新モデルに乗ってもらう」商品改良で大人の色気を手にしたアテンザ

そこで気になるのが商品改良効果。アクセラは対前年比(2016年7月〜9月)175%、アテンザは141%(8月から9月)と販売状況が大幅に改善しているそうで、2020年に100周年を迎えるマツダのブランド力向上に寄与していくか、マツダやCX-3の販売状況からも目が離せません。

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さて、アテンザにも投入された「G-ベクタリング・コントロール」、ディーゼルエンジンの「ナチュラル・サウンド・スムーザー&周波数コントロール」、遮音ガラス(フロントドア)、ナッパレザーシートなどの追加装備に共通するキーワードは「質感向上」。

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質感(クオリティ)は静的質感、動的質感と大別できますが、新旧モデルで乗り比べると明確な違いが伝わってきます。

走りは、路面に吸いつくようなスムーズなフットワークになり、同じ速度域でコーナーをクリアしても車両の傾きが少なく感じますし、遮音ガラスも大雨が降っていると分かりにくかったですが、雨が止むと静粛性の高さを実感できました。

また、視認性が向上した「ヘッドアップコクピット」もドライバーの視界に入るだけに質感向上に寄与しているほか、メーターパネルの表示も見やすく改良されるなど、細かな点まで配慮されています。

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そのほか、新旧アテンザを乗り比べたからこそ実感できたのが、天井とピラーのブラック化で、より落ち着きを感じさせます。なお、シートやインパネなどのインテリアカラーは、ホワイトとブラックの2種類のインテリアカラーが用意されています。

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質感向上を地道に積み重ねていくのは、新しい装備や機能を付加するだけでなく、素材変更時など気が遠くなるような検証が必要。新型アテンザを手に入れたオーナーは大人のセダン、ワゴンだと実感できるのではないでしょうか。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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