実はヤマハって4気筒をずっと出してないメーカーでした。2ストばっかりやっていて、国内メーカーで一番最後まで4ストの開発に手を出さなかった。
やっとビックバイクの開発に乗り出した時もなんでだか知らないけど4気筒じゃなくて、わざわざ3気筒でシャフトドライブにしたりしました。
なんかね、ヤマハってどこかちょっとひねくれていたんですね。頑固というか、独自性を追求しようとしていた、って言ってもいいのかもしれません。
そんなことしていたもんで、80年代に入って出したXJ650Eが初めての4気筒。続いてこのXJ400Eを出すことになりました。
ビックバイクでも4気筒の経験がほとんどなかったわけですが、このバイクはそんな経験不足をまったく感じさせないくらいとっても良くできていました。そして馬力はFXとGSXとまた少し超えた45馬力を確保。
良いバイクでしたが、FXほどの人気にはなりませんでした。
まあそりゃそうですよね。後から出てきたのにFXにそんなに大きく差をつけられたわけじゃないし。
そこで頭を絞って考えたヤマハ、マフラーを4本にしてみます。
まあこれもボチボチって感じのヒット。私もこの当時、乗せてもらったりしていました。
とっても良くできたバイクでしたが、どうもピリッとしなかったというか、全体的に完成されていたもんで、逆に光るところが見えにくいバイクでした。
とっても良い人なんだけど・・・ごめんなさい、って感じの人いるでしょう?XJ400ってそういうバイクでした。もちろんこれは私の主観ですが。
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(ライター:後藤 武/Moto Be バイクの遊び方を提案するWEBマガジン)
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