「EtherCAT」は、ドイツのFA機器メーカー「ベッコフ オートメーション」が開発した工場の生産設備をつなぐのに適した通信規格で、「高速データ通信」と「電力供給」に必要な両ケーブルを1本化できる省配線技術が大きなメリットとされています。
「つながる工場」では、生産現場に無数のセンサーを設置、データの分析結果を品質や、生産性の向上に活用することになります。
日経新聞によると、トヨタではこれまで主要なFA機器メーカーが加盟する日本電機工業会によって策定された通信規格「FL-net」を使ってきたそうですが、世界規模で工場を運営する同社にとって、データ通信も世界標準に切替える必要があった模様。
「IoT」のコンセプトに基づいて生産システムを進化させるには、「EtherCAT」が最も合致しているとの考えから、今後はサプライヤーの工場にも展開していくことになるとみられます。
このように、「IoT」はますますその規模が拡大しており、自動車生産の現場にも浸透し始めているようです。
(Avanti Yasunori・画像:TOYOTA)
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