フォルクワーゲンのPHEV・パサートGTEは、EVとしても使える!?

しかし、PHEV化されたパワートレーン系の仕上がりは上々といえます。

通常時は3つの走行モードから「ハイブリッド」を選べば充電もしてくれますし、イージーかつエコな走りが可能。

「低速時だからエンジンは停めてEVで走らなければ損!」なんて気を使うことなく、ドライビングに合わせて最適なパワーソースを選択してくれます。

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早朝深夜の住宅街などでエンジンを始動させたくない場合などは、最長51.7km(JC08モード)を誇るEVモードが控えていますし、モーター走行時でも130km/hまでカバーしますから日本であれば公道すべてをEVとして走行することもできます。

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試乗時はバッテリーがフル充電ではなく、途中からは第4の走行モードともいえる「バッテリーチャージモード」で試乗会会場に戻る要請がありましたので、エンジンが主役(モーターはオルタネーター)の走行になりましたが、このモードでも動力性能にもちろん不満はなく、PHEV向けに開発されたコースティング機能付6速DSGのスムーズかつダイレクト感のあるシフトフィールもあってドライビングの楽しさは損なわれません。

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なお、袖ヶ浦フォレストレースウェイでは、このコースティング(エンジンをクラッチがフロントドライブアクスルから切り離す)で滑走するフィーリングや回生具合など、プラグインハイブリッドならではの特性もチェックする機会がありました。

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コースティングや回生ブレーキを使えばエコな走りが可能で、もちろん充電すればカタログ値ですが51.7km走行可能とEVとして実用になるのも美点(現時点でセダン、ワゴンでは国内最長)。

なお、急速充電には対応せず普通充電の200Vで満充電までは約4時間となっています(充電設備、充電環境により異なります)。

(文/塚田勝弘・写真/佐藤靖彦)

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この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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