日立化成は、アイドリングストップシステム(ISS)車向けに、耐久性を同社従来品と比べ1.5倍(同社従来ISS車用バッテリーとの比較)に高めた鉛バッテリーの新製品「Tuflong G3」を発売すると発表しました。
軽自動車向けM-44サイズを先行して6月に発売し、乗用車向けは秋に発売する予定としています。
最近のISSの普及は目覚しく、一旦停止する軽自動車のほとんどは、ISSのセルモーターの音を響かせています。
ISS車のバッテリーは、通常車に搭載するバッテリーと比較して頻繁に充電と放電を繰り返すので、バッテリーの劣化が生じやすいという事情があります。
そのため、これまで以上に耐久性および充電受入性能を向上させたISS車用鉛バッテリーが求められています。
「Tuflong G3」は、次の特長により同社の従来ISS車用バッテリーと比較して、耐久性を1.5倍に高めた、ということです。
「Tuflong G3」の特長は、
1.ISS車に搭載するバッテリーには、劣化の原因となる電解液の成層化現象が起こりやすく耐久性が低下するので、成層化を抑制し、耐久性を高めることができる新型セパレータ(G3セパレータ)を採用し、耐久性1.5倍を実現
2.製品保証期間を、ISS車用鉛バッテリーとしては業界初(同社調べ)の38カ月(距離無制限)に延長
3.車両搭載時の経年劣化が少なく、エンジン始動を数万回分繰り返した状態でも同社従来ISS対応品と比較して車両の燃費低減効果が高いことを実証
(山内 博・画像:日立化成)