「焼酎粕」から作るEV用の超高速充電池を福岡工大が開発!

同充電地は焼酎粕を炭化させ、炭の表面にある微細な隙間に多数のイオンが付着したり放出されたりする現象を利用した「電気二重層キャパシタ」タイプ。

02

通常の充電池と比較して貯められる電気の量は少ないものの、短時間で充放電する瞬発力に優れており、繰り返しの使用に非常に強く、HVのブレーキ回生や発進・加速時の大電流の供給に適しているそうです。

製法の工夫により、従来から多く用いられてきたヤシ殻由来の活性炭と比較して、イオンを表面に保持する能力を約13%向上、活性炭を電気二重層キャパシタの電極として応用し、蓄電容量も約20%向上させたとしています。

03

焼酎の種類によって蓄えられる電気の量が異なるそうで、今後実用化に向けてさらに研究を進めるそうです。

長時間かかっていた充電が将来「瞬間的に可能になる」というだけに、焼酎粕をキャパシターの材料に活用するというこの興味深い研究、実用化の進展が注目されます。

Avanti Yasunori ・画像:福岡工業大学)

【関連記事】

日産が「リーフ」に新バッテリー搭載で航続距離拡大か?
https://clicccar.com/2015/07/13/317122/

「第2世代Li-ionバッテリー」でEVの航続距離300kmへ !
https://clicccar.com/2015/07/10/316616/

バッテリー性能革新とインフラ整備進展でEV本格普及へ
https://clicccar.com/2014/12/31/284336/

キャパシター搭載420psのトヨタ「Yaris HV R」登場 !
https://clicccar.com/2013/09/19/231211/

マツダが世界初となるキャパシターを採用した「i-ELOOP」を開発
https://clicccar.com/2011/11/26/85696/

この記事の著者

Avanti Yasunori 近影

Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
続きを見る
閉じる