日産は独自のバッテリーで電気自動車の600km走行を目指す

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着実に進化している電気自動車用の駆動バッテリーですが、満充電からの航続可能距離が280kmというのでは、まだまだエンジン車には届いていません。次なるステップとしては、軽自動車の満タン状態からの航続距離に匹敵する600kmを目指しているといいます。

また、バッテリーの性能は蓄電能力を示す電力量だけではありません。バッテリーから同時に取り出すことのできるパワー(出力)もクルマのパフォーマンスを左右するスペックです。

リーフの30kWhバッテリーパックから瞬間的に取り出すことのできるパワーは、なんと200kWにも達するといいます。すなわち、かつて自主規制値として存在していた280馬力のスポーツカーに匹敵する加速性能を実現することができるだけのポテンシャルがあるというわけです。

さらに航続距離を伸ばすこと、加速性能を高めること。電気自動車の進化を担うバッテリーの伸びしろに期待が高まります。

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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