アイシングループ、新型プリウスの電気式4WDユニットを共同で開発

アイシン精機、アイシン・エィ・ダブリュ、アイシン・エーアイのアイシングループ3社は、トヨタ自動車と新型プリウス向け電気式4WDユニットを共同開発した、と発表しました。

1146

電気式4WDユニットとは、モーターで後輪を駆動する電気式4WDシステムの駆動力を発生させる駆動ユニットです。モーターで動力を発生させ、リダクションギアとデファレンシャルギアで駆動力に変換します。

今回、新たに設定された新型プリウスの4WD車の駆動ユニットとして採用され、雪路など滑りやすい路面での安定した走行に貢献できる、ということです。

20151209_02_t_w1920_jp

この電気式4WDユニットの特徴は、モーターとデファレンシャルギア軸を同軸化することでリダクションギアとの2軸構成によりユニットの小型化を実現し、車内スペースの確保に貢献している点です。

また、磁力による引き摺り損失を抑えた磁石レスの誘導モーターと、ユニット内のオイルを貯めることでモーターのローターやギアの回転によるオイル攪拌(かくはん)損失を低減できるキャッチタンクにより高効率化が実現されました。

今回の新製品では、アイシン精機がユニット統括、ハウジングなどの設計を担当し、アイシン・エィ・ダブリュがモーターの設計を担当。アイシン・エーアイがギア、デファレンシャルなどの設計を担当しました。

(山内 博)