マツダが市販車に初めて4WDを導入したのは1984年11月に登場した3代目ボンゴでした。2WD時にフロントの駆動系とホイールを切り離し、燃費を悪化を抑えるフリーホイールハブや副変速機を備えた本格的パートタイム4WDでMT車のみに設定されました。
そして1985年、6代目ファミリアGT-Xに日本初のフルタイム4WDを搭載しました。しかも、横置きエンジンのFF車をベースとしたフルタイム4WD車は当時世界初のクルマだったのです。
ファミリアに搭載された4WDシステムはプラネタリーギアを用いたセンターデフ式で、センターデフロック機構を装備していました。その後1987年にはWRC(世界ラリー選手権)に参戦し、スウェディッシュラリーで日本車初の総合優勝を飾りました。
その後マツダは電磁ロック機構をもつロータリーブレードカップリング方式や電動モーターで後輪を駆動させるe-4WDなどクルマの仕様に合わせた様々な4WDシステムを開発します。