そして現在マツダの4WDシステム主流となっているi-ACTIV AWDの直接の先祖は2005年に登場した初代アテンザマツダスピードアテンザに搭載されたアクティブトルクコントロールカップリング4WDシステムです。
リアに電磁式電子制御多板クラッチ機構を採用し、エンジントルクを配分するアクティブトルク制御型の4WD方式です。
この4WDシステムをより進化させ、スカイアクティブテクノロジーと協調し、さらに高い次元を目指して生まれたのが、i-ACTIV AWDというわけです。
「4WDだから」という過信は禁物ですが、様々な路面状況の変化にクルマがセンサーでモニタリングして常に最適なトルク配分を行ってくれるので、ドライバーは安心して運転に集中できるというわけです。
(文:萩原文博/撮影:前田惠介)