クルマがドライバーの思いのままに走るというと、ドライ路面でのワインディング走行を想像しがちですが、雪道のような滑りやすい路面などにおいて、思いのままに走るというのはクルマの基本である走る、曲がる、止まるがキチンとできることだと考えます。
今回のテストで2WDも横滑り防止装置を標準装備したことでかなりのレベルまでがんばって走ってくれるのですが、やはり思いのままに走れる状況は限られます。
今回はテストコースでしたが、これが一般道だとしたら、どれだけ回りに迷惑をかけることになるのかと思うとゾッとしました。
降雪地に住んでいる人やスキー、スノボに行く人はこの時期スタッドレスタイヤに履き替えるでしょうが、都市部や非降雪地域の人の多くは冬でもサマータイヤのままで走行します。
今回私が体験したコースは決して特殊なものではなく、都市部でもこんなシチュエーションがあるなと感じるシーンは多かったです。
自分はスキーに行かないから4WDやスタッドレスタイヤは必要ないなと思っている方。一度マツダのi-ACTIV AWD車を試してみるとその考えは変わると思います。
(文:萩原文博/撮影:前田惠介)