エクステリアではフロントアンダースポイラーは艶黒塗装の専用品を装備。色だけでなく大きさもフロント側へ4cmほど大型化されています。バンパー開口部の下側もブラックアウトされ、BRZ tSなどSTIコンプリートカーの最近のトレンドとなっているようです。
サイドスカートには専用サイドシルモール備わり、S207の特徴のひとつとなっています。ちなみにサンライズイエローをまとった「S207 NBR チャレンジパッケージイエローエディション」ではこのモールはブラックとなります。
リアにはカーボン製の大型ウイングを装備。NBRチャレンジパッケージ専用のアイテムで2段階の角度可変機能を備えます。
このウイングにより、機械洗車は断られるケースが多いこととなりますが、乗り出し700万円のスーパーマシンですから、是非手洗いで大切に乗っていただきたいところです。
リヤバンパーのサイド部分にはエアアウトレットを装備。見た目だけでなく、ニュルブルクリンク24時間レースで得たノウハウを取り入れている部分です。
インテリアに目を移すと専用のレカロシートが目を引きます。
このシート、本革製のサイドエアバッグ付となり、シートヒーターも備わります。サポート製はいうまでもなく、なによりその色遣いが特別感を演出し、欧州車にも負けないセンスを感じる部分といえそうです。
ステアリングはNBRチャレンジパッケージにはシルバーセンターマーク付のウルトラスエードタイプを採用。手触りはもちろんセンターのマークがレーシーなイメージとなっています。華飾パネルはロゴ入りのレッドタイプを採用。鮮やかな赤が一際レーシーなイメージを強調しています。
S206同様、NBRチャレンジパッケージにはレッドのシートベルトを採用。好みが分かれる部分ではありますが、外から見える部分という面では、筆者のようなおっさんにはちょっと恥ずかしい感じも否めません(笑)
「S207」はベースモデルの高い戦闘力にさらに磨きをかけ、内外装や乗り心地に上質さをプラスしたコンプリートマシンは、細部を見ればみるほど、価格相応の価値が見出せる1台といえそうです。
早ければ年内から年明けに順次納車となるようですが、手に入れた方は是非楽しみにして欲しいクルマです。もちろん期待以上の仕上がりにきっと満足できることと思います。
ただし、限定販売のうえ抽選販売となったことからも、中古市場に流通したとしてもプレミアが付くのは必至!手に入れることのできたラッキーなオーナーは是非大切に乗り続けて欲しいと感じるクルマでした。
(井元 貴幸)