圧倒的なスペックを試したく、SIドライブを一番俊敏な「S#」モードに切り替えたくなってしまいますが、実はこのエンジンとの相性は「I」モードがベストと感じます。十分すぎるほどのパワーに穏やかなスロットル速度が実にシルキーに感じ取れるのです。
もちろんワインディングやサーキットではS#でガンガン走ることも可能です。エンジンの回転フィールや専用マフラーの奏でるサウンドは「これぞBOXER!」とマニアも唸る仕上がり。さすがはSTI渾身の珠玉の1台といえそうです。
足回りには専用のビルシュタインダンパーとコイルスプリングの組み合わせ。
フロントストラットには国産車初採用となるDampMaticIIも採用されています。市街地などの細かな凸凹から、高速道路などのうねりまで、あらゆるステージでフラットライドを実現。とくに高速道路の継ぎ目などではトトトンと軽やかな音だけをのこし、何事もなくいなしていくあたりは、さすが!といった感じです。
もちろんSTI自慢のフレキシブルシリーズは全て装備されていることもあり、剛性感は抜群でありながら、乗り心地もしっかり確保されています。
ホイールにはBBS製の19インチ8.5Jホイールがおごられ、255/35サイズのダンロップスポーツマックスRTが組み合わされます。このタイヤ、ベースのWRX STIと同じ銘柄のサイズ違いとなりますが、S207用に新しいサイズとして作られたタイヤとなっているそうです。