いわゆるSUVカテゴリーに分類されるスバルXVですが、カジュアル感覚というのは、クイックなフィーリングのSUVらしからぬ走りにも表れています。その走りを支えるタイヤはオンロード寄りの選択とすることで、パターンノイズを抑え、静粛性にもおおいに貢献しています。
さらに、今回のマイナーチェンジにおいて、ボディに吸音材を追加、さらにガラス板厚を増やすことで車体側でも静粛性を高めているといいます。
結果として、舗装路を走らせている限りは、SUV的な騒々しさとは無縁。キビキビとノーズを左右に向ける動きの良さもあいまって、SUVというよりはホットハッチを操っている気分になるほど。
もっとも、ステアリングのギア比がクイックなこともあって、荒い運転ではロール方向の動きが大きくなってしまい、運転リズムを崩しやすいかもしれません。
スポーツカーさながらの切れ味を持つハンドリングですが、あくまでパフォーマンスの余裕として、そのアドバンテージを活かす余裕のドライビングが、カジュアル&スポーティSUVとしての真価を発揮するといえそうです。