スポーツカーみたいなSUV、ハンドリングを磨いたニュー・スバルXV試乗記

XV2016orenge

新たに、フロントバンパーの両脇に配されたL字型クロームメッキのパーツやヒネリを効かせたヒトデ型アルミホイールが象徴するように、大幅改良により「アグレッシブで躍動的なエクステリア」となっています。

が、新色のハイパーブルーが示すように、そのアグレッシブさはハード系ではなく、あくまでもカジュアル風になっているのが、実際に対面して強く感じるキャラクター。

そうしたカジュアルさ、オレンジステッチを施されたステアリングホイールも示しているように思えます。スポーティなクルマではお約束ともいえるレッドステッチではなく、オレンジを選んだセンスが、XVならではといえる「走りの愉しさ」を連想させるというわけです。

といっても、オレンジステッチの入ったステアリングを動かせば、そのルックスからイメージできない切れのいい走りを見せます。ラフロードを意識して200mmとロードクリアランスを高めていますが、それによるネガは一般道の速度域では、まったくと言っていいほど感じられないのです。

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
続きを見る
閉じる