この新技術によるタイヤを装着した車両を走行させた状態を空力シミュレーションしたところ、左図に示すノーマルタイヤと右図に示す新形状エアロダイナミクスタイヤのタイヤ周辺の空気の流れが解析されました。
右図の新形状エアロダイナミクスタイヤでは、タイヤ上部では空気がタイヤと車両に沿って流れるのに対し、下部では車両から広がるように流れることが分かります。
このタイヤ周辺の空気の流れで、車の空気抵抗低減に加え、走行時に発生する車両のリフト(浮き上がり)抑制に貢献することができる、という効果が得られます。
このようなタイヤのフィンによるエアロダイナミクス効果を発見した同社では、さらに、東北大学流体科学研究所の大林茂教授らとともにスーパーコンピューター「京」を使って大規模な空力シミュレーションを行った結果、空力的効果を高めるフィン配置を見つけることができた、ということです。
同社では新形状のエアロダイナミクスタイヤを、東京ビッグサイトで開催される「第44回東京モーターショー2015」に参考出品する予定です。
(山内 博・画像出典:横浜ゴム)