走りへのこだわりは足元からも確認できます。フェンダーアーチモールを追加して収めたタイヤは、標準のガソリン車よりも幅広いもので、ハイブリッドカーにありがちな燃費重視のエコタイヤでないことは、ひと目でわかります。
シャシー面ではWRX用のフロント・クロスメンバーを共用したり、リヤのサスペンションジオメトリをWRX同様にしたりと、まさしくWRXハイブリッドといえる内容。車高自体はガソリン車より上がっていますが、ラゲッジスペース床下に配置したバッテリーなどにより重心高は約10mmほど低めているというのも、走りへのプライオリティが高いことを感じさせます。
また、ハイブリッド制御については、従来のハイブリッドシステムよりも電気の出し入れを積極的に行なうことで、アクセルペダルを踏んだときのレスポンスやパワー感を高めているといいます。
トランスミッションではトルクコンバーターを見直しています。これにより素早くダイレクトにつなげるように改良。積極的にロックアップを使えるようにしているともいいます。