しかし、残念ながら日本のミニバンは、こうした利点よりも全高が高いことによる「広さ感」、つまり実際の室内高寸法の数値よりも「広く見える」ことが売れる傾向もあり、ハイト系軽自動車も同様の流れになっています。
前置きが長くなりましたが、新型シエンタは全長4235×全幅1695×全高1675mm(2WD)で、4WDは全高が20mm高い1695mm。ホイールベースは2750mm。
登場から7年以上が経っている最大のライバル、ホンダ・フリードは全長4215×全幅1695×全高1715mm(2WD/4WDは1745mm)で、ホイールベースは2740mm。
両車を比べると、シエンタの方が全長が20mm、ホイールベースも10mm長く、実際のパッケージングにどれだけ影響があるかは計測などをしないと分かりませんが、「いろいろ」と詰め込むには、たったこれだけの差でも大きいのかもしれません。
全高に関しては低床化が成功すれば、先述したように抑えたいところで、新型シエンタ(下のシート写真は新型シエンタ)が40mmも低く、頭上空間やシート高、荷室容量などにどういった差が出てくるのかも注目点。
全長に制約がある場合、全高を上げてシート高(座面高)も高くしてアップライトな姿勢とすることで、3列シートを配するのが常套手段ですが、デザインや燃費、走りなどに影響があるのも事実で、新型シエンタがディメンションの面でも新境地を開拓しているのかも見逃せません。
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(塚田勝弘)