LDP(車線逸脱防止支援システム)は、フロントウインドウ上部に設置されたカメラが白線を検知し、車線からの相対距離を測定し、逸脱する可能性があると警告音とディスプレイ表示で注意を促します。
それでもはみ出してしまった場合は、駆動力とブレーキ制御を行うことで車線内に戻す、もしくは戻す操作をサポートするもの。
こうした技術は横滑り防止装置を応用、発展させたもので、制御によりクルマの姿勢を保つ、もしくは補正しようという考えから生まれています。
どれくらい制御(介入)するかは各社により考えが異なりますが、高速道路などで車線を維持するという目的ではスカイラインに搭載されているLDPに大きな不満はありませんが、メルセデスのようにグイグイ介入してくるフィーリングとも違います。
輸入車だけでなく国産車でも珍しくなくなってきた、BSI(後側方衝突防止支援システム)は、リヤバンパーに設置されたレーダーセンサーが後側方から接近する車両を検知。
自車両側の検知範囲(自車のドアミラーからリヤバンパーの後方約3mと横方向約3mの範囲)に車両を検知すると、検知した側のドアミラー付近にある表示灯が点灯します。
車両を検知すると、検知した側のドアミラー付近にある表示灯が点灯。それでも車線変更をしたり、車線を逸脱したりすると、警報音が鳴るとともにドアミラー付近にある表示灯が点滅。
スカイラインのBSI(後側方衝突防止支援システム)は、警告音や点滅だけでなく、ステアリングも制御し、車線中央へ戻す補助機能も備わっています。
今回取り上げた、LDP(車線逸脱防止支援システム)、BSI(後側方衝突防止支援システム)も主に高速道路などでの巡航時にドライバーをあくまで「サポート」するもので、同機能に頼りすぎるのは危険ですが(どのメーカーも現時点では100%作動するものではありません)、あると助かるのも確かです。
■日産のフロントカメラ式のエマージェンシーブレーキの実力は?
https://clicccar.com/2015/06/24/312304/
■2種類ある日産の「エマージェンシーブレーキ」の方式は?
https://clicccar.com/2015/06/24/313068/
■日産のふみ間違い衝突防止アシストと前方衝突予測警報の実力とは?
https://clicccar.com/2015/06/25/313290/
(文/塚田勝弘 写真/小林和久)