ホンダFCV、航続距離750kmでトヨタMIRAIを上回る?

トヨタは「水素充填圧70MPaステーションでの充填作業における測定値」との注釈を付すと共に、「同条件下で2016年度以降に運用開始が見込まれる新規格の水素ステーションで充填した場合は走行距離は約700kmとなる見通し」と記しています。

対するホンダは発売時期上、当初から新規格での航続距離として「700km」を謳っている可能性が有り、実質上は「50kmの差」ということになりそうです。

これは販売で先行するトヨタ「MIRAI」に対するアドバンテージを確保する意味で重要なのかもしれません。

HONDA_FCV

ホンダFCVのもう一つの優位性は乗車定員数。トヨタ「MIRAI」が4人乗りなのに対してホンダは5人乗り。

この違いはホンダの場合、燃料電池スタックの小型化とあいまって、今後のFCV普及拡大期に備えてパワートレインを一般的なガソリン車の「エンジンルーム」に集約した効果によるもの。

TOYOTA_MIRAI

勿論、トヨタも今後ラインナップ車種へのFCV展開を進める中、効率的なレイアウトを採るものと予測されます。

TOYOTA_MIRAI HONDA_FCV

EVメインの日産もホンダに続いてFCVの市販を2017年に予定しており、国内大手3社間でFCV開発を巡る技術競争が既に始まっているという訳です。

■ホンダ FCV概要
http://www.honda.co.jp/news/2014/4141117.html

■トヨタ MIRAI スペック
http://toyota.jp/mirai/performance/

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Avanti Yasunori) 

【画像をご覧になりたい方はこちら】 https://clicccar.com/2015/06/26/313675/

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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